風や。押す風じゃない。引く風や。
お久しぶりのORCHIDカテゴリー。今回のお題は【風】です。
蘭を育てる環境で最も難しいのは、この【風】だと思います。
水はなんとかなります。温度もなんとかなります。
ただ、風だけは狭い室内で自然界のような環境を整えることはとても難しいのです。
水をご飯に例えると、風はお風呂。
良い風がふいていない環境は、お風呂に入れていないと同じ状態です。
着生ランは本来根っこむき出しで生きているので綺麗好き。ご飯もお風呂も大好きなんです。
人間と同じで、お風呂に入れなかったら気持ち悪いし、臭いし、菌が繁殖するし。もしかしたら病気になるかもしれない。。。
それほど、風は重要です。
で、題名のこれです。
【風や。押す風じゃない。引く風や。】
蘭に必要なのは引く風です。北風と太陽の様なとんちの聞いた話ではなく、なるほどな話です。
× 押す風
これが、蘭に直接的に送る風です。
表面はバッチリ当たっていますが、反対はどうでしょう。力学はわからないですが、よくない感じでグルグルしていそうじゃないですか???
これよくないんです。
夏場、クーラーや扇風機を直接当てて身体が調子悪くなったことないですか?
これはまさにそれ!!です。
○ 引く風
これです。蘭を取り巻く空気が移動する風です。
全体の空気が移動するので、全体が綺麗に洗われている状態です。
滞っているところがないので、病気にもなりにくくなります。
なるほど。と、、、
風が重要だとわかったところで、どうやって良い風を作り出したら良いか?
必要なのはこの3つ
- サーキュレーター
- 壁
- 目印
1.サーキュレーター
サーキュレーター。風を送る機械です。扇風機です。
消耗品になるので、価格の安いものでOKです。
参考:価格.com http://kakaku.com/kaden/fan/itemlist.aspx?pdf_Spec101=2
2.壁
1で送った風を図の通り壁に当ててください。
一旦壁に当てることで風が回ります。
3.目印
風は目に見えません。
しっかりと回っているか、確認しなければなりません。
そこで我が家では導入したのはこれを「日本野鳥の会公認 バードモビール」
私が最も崇高だと思う趣味の一つが【バードウォッチング】
バードをウォッチングする。そしてバードのハミングをリッスンする。
20代後半、一人白山をブラブラしていた時に見つけた【バードハミング小屋】の衝撃は今も忘れられません。
このバードモビールは、カラーと白紙のものがセットになっています。
お子さんがいらっしゃる方は、バードをウォッチングして、自分たちでカラーをペンティングしてもエンジョイだと思います。
こんな感じ。
うまい具合に風が回ると、目障りな感じでぐるぐるします。
そんな素敵団体、日本野鳥の会公認のバードモビールはこちらで購入できます。
知れば知るほど奥の深い蘭。
今月の洋ラン定例会はナシ狩りです。
洋ラン全く関係ありません。楽しみです。