着生ランの魅力
ランは主に地生ランと着生ランに分かれます。
地生ランはよく知られる植物と同様、土の下に根っこを生やして地中から養分を得て生育します。
一方
着生ランは地中ではなく、岩肌や木に根っこを這わせ寄り添うように生き、岩や木にひっついているだけで決して岩や木から養分を取りません。
厳しい環境のなかで生き抜くために、水を得る方法や光合成のやり方を工夫して木や岩に迷惑をかけることなく誠慎ましく生きていきます。
植物は全て地面に根っこを生やして生きているものだと思っていたので、着生という生き方を知った時はすごくドキドキしました。
なぜ、わざわざそんな厳しい環境で生きることにしたか、その話はまた今度にすることにして、
今回は着生ランの生きるそのままの姿を家に持ち帰ってきたので、それを記録したいと思います。
今回やりたいことはこんな感じ
根っこブラブラ、やりたい放題。
生きるままに生きるランを育てるために、コルクボードに着生させます。
こんなのが自生しているなんて考えただけで頭がスパークします。
いつか、タイやフィリピン、中国、南米を旅したいです。
さて、着生作業です。
まず、着生させるランを選びます。
自生地、環境などを聞きながらどれを着生させるかを選びます。
※とても親切に教えてくれる福井洋蘭園の小寺さんに感謝です。
今回は特別に、めちゃくちゃ調子のいいすごいヤツから分けていただきました。
ここら辺を。
パッチっと。
本当にありがとうございます。
そして、着生させるコルクボードを用意します。
ヘゴ板か迷いましたが、肌感がかっこいいという理由だけでコルクボードを選択。
大きかったのでパキッと力任せに折り曲げて2つにして、、、
(綺麗に割れないところがまた面白い風合いになる。)
先ほど用意したランを、コルクボードに乗せて、出来上がりの雰囲気を確認します。
こんな感じっすか??
そうや。
これ(テグス)で巻けばいいんや。
グルグルグルグル(あまりに必死にしていたため写真撮影を忘れました。)
あ。。カッコイイ。。。
もうカッコイイ。
本来は成長が盛んになる春以降に行うべきですが、着生するまでの間、毎日状態を確認することを条件に、今回は特別に寒波パンパンのこの時期にやらせていただきました。
そして仕上がったのがこの子たち。
最後の子はお花もとっても可愛い子でした。
花だけではないランの魅力
着生というとっても平和な生き方を選んだ植物
この、なんとも言えない、えぐられるような感覚を共有できたら嬉しいなと思います。
福井洋蘭園さんは金沢の情報誌、clubismの10月号に特集で紹介されています。
雑誌掲載を機に若い人の来店が増えたとのこと。
先輩たちの話は勉強になり、面白い話ばかりなのですが、同じキーワードが『昔は、、、』です。
僕もすごくニッチなきっかけがなければ知らなかった世界。
最近のボタニカルブームに乗っかって
僕のブログも洋ランの魅力を知ってもらう小さなきっかけになればなと、、、